macOSでMonosnapが突然起動しなくなったり、画面収録の許可を与えているのに拒否されるときは TCC(Transparency, Consent, and Control)データベースが壊れている 可能性が高いです。アプリを消して再インストールするだけでは直らないので、以下の「完全リセット」手順を順番に実行してください。

症状

何度起動しても画面週力を許可してくれポップアップが出る。。 alt text

結論(原因)

  • macOS側の「画面収録(ScreenCapture)」権限が壊れている
  • Monosnapを入れ直してもTCCの権限DBが更新されていない
  • 設定UI上はONでも、内部のDBが壊れている状態だとアプリが拒否され続ける

✅ 解決手順(確実版)

① Monosnapを完全終了

killall Monosnap

バックグラウンド常駐を含めて強制終了します。

② 画面収録の権限を一度外す

システム設定 > プライバシーとセキュリティ > 画面収録 で Monosnap のチェックを外します。ここではまだ起動できません。

③ 権限キャッシュ(TCC)をリセット【重要】

tccutil reset ScreenCapture

パスワードを求められたら入力し、エラーが出なければ成功です。これでmacOSが抱えていた壊れた許可情報が削除されます。

④ Macを再起動(必須)

ここは絶対に飛ばさないでください。再起動せずにMonosnapを起動すると、古いキャッシュが復活してやり直しになる確率が高いです。

⑤ Monosnapを起動し、許可を“新規登録”

  1. Finderの「アプリケーション」からMonosnapを起動
  2. 警告ダイアログが出たら「Open System Preferences」を押す
  3. 画面収録 > Monosnap のチェックを付け直す
  4. 「再起動が必要」と言われたらMonosnapのみ再起動

⑥ それでもダメな場合(最終手段)

Monosnap.app自体を物理的に削除して再登録します。

sudo rm -rf /Applications/Monosnap.app

公式DMGから入れ直し、手順⑤をもう一度実施してください。

🔍 なぜこれで直るのか

  • macOSの設定UIと実際の許可DB(TCC)は別物
  • UI上はONでもDBが壊れているとアプリは拒否される
  • tccutil reset ScreenCapture が壊れたレコードを消す唯一の正攻法