はじめに

「開発は PC の前でやるもの」。

そう思っていましたが、最近その前提が崩れ始めています。
理由はシンプルで、AI がコードを書くようになったからです。

この記事では、

  • 電車の中
  • スマホだけ
  • ローカル環境なし

という制約下で、
どこまで実用的な開発ができるのかを整理します。


スマホ開発が難しかった理由

これまでスマホでの開発が現実的でなかった理由は明確です。

  • キーボード入力が厳しい
  • ローカル環境が必要
  • エディタ・ターミナル操作が前提

要するに 「コードを書く」こと自体がスマホに向いていませんでした


前提が変わった:AI がコードを書く

近年の AI コーディングは、

  • 補完する
  • 提案する

段階を越えて、タスクを渡すと AI が実装までやるフェーズに入っています。

ここで重要なのは 人間がコードを書かなくてもよくなった 点です。


Codex という存在

Codex は、この流れを決定的にした存在です。

ブラウザ上で Codex を使うと、

  • GitHub リポジトリを選ぶ
  • 「この Issue を直して」と指示する
  • Codex が自動で:
    • リポジトリを clone
    • 実行環境を構築
    • 修正・テスト
    • diff/PR を生成

人間は、

  • 指示する
  • 結果を確認する
  • 判断する

だけでOK。


Codex と Codex CLI の違い

本記事で扱う「Codex」は ブラウザ上で利用する Codex(Web UI) を指しています。
Codex には CLI ツールとして Codex CLI もありますが、思想と利用体験が大きく異なります。

Codex(ブラウザ版)

  • ブラウザで完結
  • GitHub と直接連携
  • 環境構築は不要
  • タスク単位で実行
  • 同じリポジトリに対して 複数タスクを並列で依頼できる

Codex CLI

  • ターミナルで利用
  • ローカルにリポジトリが必要
  • 実行環境は自分で管理
  • 並列タスクは自前で工夫が必要

比較すると以下の通り。

項目 Codex(ブラウザ) Codex CLI
利用形態 ブラウザ ターミナル
環境構築 不要(自動) 必要
GitHub連携 あり なし(ローカル)
並列タスク 可能 基本不可
スマホ利用 可能 不可

なぜ Codex はスマホと相性がいいのか

1. ブラウザだけで完結する

  • ローカル環境不要
  • SSH 不要
  • エディタ操作不要

スマホの弱点をすべて回避しています。


2. 入力が最小限

スマホでやることはほぼこれだけ。

  • 「A を修正して」
  • 「テスト追加して」
  • 「別案も作って」

長文のコード入力は不要です。


3. 並列タスクができる

Codex の本質的な強みはここにあります。

  • 同じリポジトリに対して
  • 複数の Codex 実行を
  • 同時に走らせられる

例:

バグ修正 → Codex A
リファクタ → Codex B
テスト追加 → Codex C

人間 1 人 + AI 複数人 という構図が成立します。

電車の中でできる「実用的な開発」

実際に電車内でできることは多いです。

  • Issue を投げる
  • PR をレビューする
  • 実装方針をコメントする
  • 並列タスクの結果を比較する
  • マージ判断をする

もはやこれは 「開発」ではなく「マネジメント」 に近いです。


開発者の役割が変わる

スマホで書けるかどうかより、
AI に任せられる範囲が広がったことが本質です。

開発者は「実装する人」から、
方向を決めて結果を判断する人へ移ってきています。

通勤時間に方針を決めてAIに依頼。 出社後に結果をレビューして判断する。


まとめ

  • 変化の中心は AI に実装を任せられるようになったこと
  • Codex(ブラウザ版)は
    • 環境構築
    • 実装
    • 実行
    • PR 作成 までを肩代わりする
  • 電車の中でできるのは
    • 「書く」ことではなく
    • 「任せる」「判断する」こと

おわりに

開発の現場は、静かに「書く」から「任せる」へ移りました。
これからの開発者は「実装する人」より「判断する人」になります。

場所は自由、役割は明確。
次に変わるのは、開発者という役割そのものかもしれません。