Codex CLIにMCPを追加する方法
Codex CLIに MCPを追加する方法をまとめました。すぐ忘れてしまうのでね。
今回は Chrome DevTools MCP を例に、実際の手順を詳しく解説します。
前提知識
Codex CLI とは
OpenAI が提供する公式 CLI ツールで、ChatGPT を コマンドライン から利用できます。MCP サーバーを追加することで、Slack や GitHub、Web スクレイピングなど様々な機能を拡張できます。
設定ファイルの特徴
Codex CLI の重要な特徴として、設定ファイルはグローバルに1つのみです:
- 設定場所:
~/.codex/config.toml
- プロジェクト毎の設定は不可(Claude Code と異なる点)
- 全てのプロジェクトで共通の MCP 設定
実装手順
1. Codex CLI のバージョン確認とアップデート
まず現在のバージョンを確認:
codex --version
古い場合は最新版にアップデート:
# npm でインストールしている場合
npm install -g @openai/codex@latest
# Homebrew でインストールしている場合
brew upgrade codex
2025年10月現在の最新版: 0.42.0(0.25.0 などは古いのでアップデート推奨)
備忘録: nvm 使用時にcodexのバージョンが上がらない?
Node.js バージョンの要件
Chrome DevTools MCP は Node.js 22 以上 が必要です:
# 現在のバージョン確認
node -v
# Node 22 のインストール(nvm 使用時)
nvm install 22 --latest-npm
nvm use 22
自分はNodeバージョンがv20.19.0だったため、切り替える必要がありました。
nvm での Codex 管理の注意点
nvm を使用している場合、Node.js バージョンごとに npm グローバルパッケージが分離されます:
# 現在の Codex の場所確認
which codex
# 例: /Users/username/.nvm/versions/node/v20.19.0/bin/codex
# Node バージョン切り替え時は再インストールが必要
nvm use 22
npm install -g @openai/codex@latest
しかし、 which codex
は ~/.nvm/versions/node/v20.19.0/bin/codex
のため Node 20.19.0 の “npm -g” に入ってる Codex を更新しないと、PATH 上の実体は古いままです。
最短の直し方
# 1) いま PATH 上で使われている Node に切替
nvm use 20.19.0
# 2) いったん消す(衝突回避のため)
npm uninstall -g @openai/codex
# 3) シェルのコマンドキャッシュをクリア
hash -r # bash
rehash # zsh(bashなら無視されるだけ)
# 4) 最新インストール
npm install -g @openai/codex@latest
# 5) 確認
which codex
codex --version
# 備考:新しいターミナルや VS Code ターミナルを開くと 既定(v20) に戻るため、 22 を“デフォルト”に固定しておくといいでしょう。
nvm alias default 22
2. Chrome DevTools MCP の追加
今回は コマンドで追加 する方法を使用:
codex mcp add chrome-devtools -- npx chrome-devtools-mcp@latest
このコマンドにより、~/.codex/config.toml
に以下の設定が自動追加されます:
[mcp_servers."chrome-devtools"]
command = "npx"
args = ["chrome-devtools-mcp@latest"]
3. 手動設定(参考)
コマンドが使えない場合は、直接ファイル編集でも追加可能:
# 設定ディレクトリ作成
mkdir -p ~/.codex
# 設定ファイルに追記
cat >> ~/.codex/config.toml <<'TOML'
[mcp_servers."chrome-devtools"]
command = "npx"
args = ["chrome-devtools-mcp@latest"]
TOML
4. 動作確認
MCP サーバーが正常に動作するかテスト:
npx chrome-devtools-mcp@latest --help
MCP の確認方法
現在利用可能な MCP 一覧
Codex を起動して以下のコマンドで確認:
codex
# セッション内で
/mcp
設定ファイルの直接確認
設定済みの MCP サーバー名を一覧表示:
sed -n 's/^\[mcp_servers\.\(.*\)\]/\1/p' ~/.codex/config.toml
使用例
Chrome DevTools MCP を追加後、以下のような指示で利用可能:
codex
# セッション内で
Chrome DevTools を使って、localhost:3000 の DOM 構造を取得して
まとめ
Codex CLI への MCP 追加は以下のポイントを押さえれば簡単:
- グローバル設定:
~/.codex/config.toml
に集約 - コマンド追加:
codex mcp add
で簡単導入 - バージョン管理:最新版の使用を推奨
- Node.js 要件:MCP によっては特定バージョンが必要
MCP の追加により、Codex CLI がより強力なツールとして活用できるようになります!